知らぬとコワイ統計学

なるほど・ザ・すうがく
 ウソの報道?気づかぬ視聴者?  その1
ある日、ラジオニュースを聞いていて「えっ?」と思うニュースがあったので、聞き違いかと、A局のHPにアクセスしてみました。
 〜△△△ニュース“○○内閣支持率”〜(A局HPより抜粋)
「・・・全国の20歳以上の男女に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行いました。1,158人から回答を得ました。それによりますと,○○内閣を支持しないと答えた人は,先月より1ポイント上がって39%でした。」

 
このニュースは明らかに変です!! が、そう言われてもピンとこない方も多いことでしょう。ニュース原稿を書いた人もピンと来ずに間違った原稿を書いてしまっている、読み上げたアナウンサーもピンと来ずにそのまま読み上げている、番組スタッフもピンと来なかったから放送されてしまった。そして大半の視聴者もそのまま鵜呑みに・・・・。結局、同じような誤った報道が繰り返されてしまう・・・。(こうなると、数学教育の責任です。)


 中学で確率を習うとき、サイコロがよく登場します。このとき、実際にサイコロを何回も何回も投げて、回数と目の出方の関係をじっくり観察したことがあれば、
上記のニュースはおかしい!とピンとくるのです。




このグラフは、中学生がサイコロを24回投げたもの。太い横線は4回(1/6)のライン。わずか24回ではこんなにばらつきが生じます。
 それなら、もっと多く投げれば・・・




ガラス瓶にサイコロを入れて・・・・一気に384回も投げてみました。結果はどうなるでしょう?

予想を立てた上で次のページへ・・・・

  

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