あんな重い物が飛ぶなんて!?

なるほど・ザ・すうがく
持ち上げようにもとてつもなく重いジャンボ機・・・

修学旅行で飛行機に乗ることになった。

素朴な声・・・・

「飛行機乗るの初めてで怖いです。なぜあんなに重いものが飛ぶんですか?紙飛行機ならわかるけど・・・」

そこで!

研究課題 『ジャンボ機を20センチに縮めると、どの程度の重さになるだろう?』

 <実際の大きさ>     <手のひらサイズ>

長さ7,100cm    →    20cm      

重量300トン  →      ?       

Part1  倍率(相似比、縮尺ともいう)

1回だけポンピングしたら、風船はこのくらい膨らみます。 

Q 風船を3倍の大きさにするには、全部で何回のポンピングが必要か? 

生徒の予想・・・          3回(数人)、4回(多数)

 それでは、やってみましょう。「2回、3回、4回。全然足りませんね。5回、6回・・・27回です!」

生徒の声   「えーーーー」

大きさ(直径)が3倍になるということは、縦が3倍、横が3倍、高さが3倍。よって、体積は3×3×3=27倍!!!

つまり、体積は倍率の3乗倍である

Part2  スナック菓子は計算通りになっているか?

ポテトチップスなど、一回り小さいサイズのものが売っている。
はたして、袋を小さくしたことに見合う中身なんだろうか?

                    

標準サイズ85g             ミニサイズ32g   

袋の縦の長さ  27p           19.5p 

倍率は19.5÷27=0.72倍

 3乗すると0.37

85g×0.37=32g ちゃんとなっている!!

Part3  何でもかんでも20p

身の回りの物を、20pサイズにしたとき、どの程度の重さになるのか、計算してみよう。 

(1)  自  動  車 の 場 合

   386p →  20p    

128,500g→ 179g    

(2) 消 し ゴ ム の 場 合

 5p    →  20p      

 20g   → 1,280g

                                 ・・・車よりはるかに重い

Part4  いよいよ研究課題の答

 『ジャンボ機を20センチに縮めると、どの程度の重さになるだろう?』

 <実際の大きさ>     <手のひらサイズ>

長さ7,100cm    →    20cm     

20÷7100=0.0028169014(倍)

これを3乗すると0.00000002235

これに300トンをかけると 300000000g×0.00000002235=6.705g

<実際の大きさ>     <手のひらサイズ>

重量300トン  →    7g  

たったの7gです。紙飛行機とたいして変わらない重さです!

 

 安心して、修学旅行に行ってらっしゃい!

 

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